映画版 『あしたのジョー』 を観る

1月の終わりに大学院の口述試験が終わってから、
かなりのペースでエッセイや小説を読んだり、
映画・DVDを鑑賞しています。

本は、かなり分厚いハードカバーを含めて 10冊以上読んだし、
映画・DVDも 軽く10作品以上は観ています。

最近は、都内で仕事をすることが増え、
また宮崎旅行、名古屋出張など、長距離移動が多いので、
本やDVDが 移動の お供になるのですがね。

画像

感銘を受けた本の話は、また別の機会にさせていただくとして、
事前予想を遥かに上回る大きな感動に包まれたのが、
映画版 『あしたのジョー』 でした。
http://www.ashitano-joe.com/index.html

原作の大ファンである自分の中には、
アウトローだけれど心優しい矢吹丈に、それなりのイメージがあります。
最初、ジャニーズの山下智久氏が演じると聞いたときは、原作が汚れるように思え、かなりガッカリというか、実のところ、メチャメチャ憤慨しておりました。


『あしたのジョー』 が、少年マガジンに連載され始めたのは 昭和42年。
僕が産まれる2年前です。

昭和45年、よど号ハイジャック事件の際、
犯人グループが、「我々は あしたのジョーである」 という犯行声明を出したのですよね。
その位、当時の若者たちに反響の大きかった作品でした。

僕が、初めて 『あしたのジョー』 に触れたのは 昭和55年。
アニメ版の映画が公開されたときです。
当時 小学校5年生。

「美しき狼たち」
という主題歌には、かなり影響を受けました。
「足を挫けば、膝で這い・・・」
などという歌詞を聴いて、子供ながら、
「男たるもの、そうしなければいけない」 などと思ったものです。
全然、実践できませんでしたけれど。 ^^;
http://www.youtube.com/watch?v=GP8_MloFSZs

画像

上記写真は、未だ自宅に保存してある、漫画の巻末を写したものです。
やはり、昭和55年のアニメ映画公開時に購入していますね。
当時で19刷。
今は、どれくらいなのだろう?

画像

上記のように、大変 思い入れのある 『あしたのジョー』 の主役を
ジャニーズのタレントが演じることに かなり憤慨したのは前述のとおりですが、
映画を観た後は、失礼な先入観をお詫びしたい気持ちにさせられました。

写真のとおり、山下氏は、見事なボクサー体型を作り上げ、
かつ、口数が少なく、クールで渋いジョーの雰囲気を あおい輝彦(アニメ版の声を担当)に負けないくらい、見事に 醸し出していたと思います。

ボクシングの動きも、相当に訓練されたのでしょう。
かなり、リアルな動きでした。
ウエイト差があるとはいえ、『ロッキー』のシルベスター・スタローンより断然上でしたね。

一点だけ 残念だったのが、力石死後の絶叫シーン。
号泣度と絶望感が弱かったように思います。

ただ、繰り返しになりますが、山下ジョーに、多くの原作ファンは Aランク以上の及第点を与えたのではないでしょうか。

画像


山下ジョーの熱演を上回る、SSランクの存在感を魅せつけたのが、
力石徹を演じた伊勢谷友介 氏でした。

完全に主役を食いましたね。
過酷な減量をはじめ、ボクシング技術についても、
脱帽、驚嘆、絶句・・・適当な言葉が見付からないぐらい感動しました。

NHKのドラマで、白州次郎、高杉晋作などを熱演されていたことは記憶に新しいところですが、ここまで懐の深い俳優だとは想像もしていませんでした。

東京芸大出身で、ニューヨークへの留学経験もあるとのこと。
三船敏郎、松田優作、渡辺謙に続き、世界に羽ばたいていく役者になっていくように思われます。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%8A%E5%8B%A2%E8%B0%B7%E5%8F%8B%E4%BB%8B

画像

 「慢性拳闘症」 
http://www.amazon.co.jp/%E6%85%A2%E6%80%A7%E6%8B%B3%E9%97%98%E7%97%87-%E9%A6%99%E5%B7%9D-%E7%85%A7%E4%B9%8B/dp/4062167565

映画を ご覧になる前に 丹下団平 役 の 香川照之 氏の著書を読まれることを お薦めいたします。

俳優としては、昨今の 岩崎弥太郎、正岡子規の怪演・好演をはじめ、映画・ドラマに引っ張りダコの香川氏ですが、
WOWWOWのボクシング中継のコメンテーターとして、専門家も舌を巻く程、拳闘に造詣が深いことでも知られています。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A6%99%E5%B7%9D%E7%85%A7%E4%B9%8B

本書では、マニア故に、科学的スポーツであるボクシングが、「あしたのジョー」のような 「根性論」 で語られることを否定するところから始まるのですが、最後は 山下・伊勢谷の努力を絶賛しています。

また、東大文学部卒ならではの流麗な文章力にも唸りました。

画像

脚本も素晴らしかったです。
原作とは違う白木葉子の設定も腑に落ちますし、
ウルフ金串が大高ジムでなく、白木ジム所属なのもオッケー。
「あしたのために、その1」 他、少年院でのエピソードもコンパクトにまとめられていました。
豚にまたがり、ジョーが脱走を企てたところを、力石が豚を殴って阻止するシーンが無かったのは残念のような、やはり要らないような。

鑑賞前、女性脚本家と聞いて、嫌な予感がしたのですが、全くの杞憂でしたね。

画像

昭和40年代のドヤ街の映像や、ボクシング会場の熱気も 良く再現されていたと思います。
ただ、なんで主題歌を宇多田ヒカルにしたのかなぁ?
もちろん凄く歌の上手い歌手ですが、映画の内容からして、男臭いシンガーを起用して欲しかったです。
昔のように、尾藤イサオでなくてもいいのですがね。

画像

『あしたのジョー』は、ヨーロッパでも コミックが かなり売れたそうです。
実写版も行けるのではないでしょうか?
海外でも評価されて欲しい、されるべき作品だと思います。

心から お薦めいたします!
「観るべし!」


ブログ・ランキングの上昇に ご協力ください!
下のボタンを カチッ ” っとワン・クリックお願いいたします。
     
にほんブログ村 士業ブログ 社会保険労務士(社労士)へ
にほんブログ村

この記事へのコメント

2011年02月20日 07:26
あしたのジョー早速ご覧になったのですね!
私も絶対に見たいと思っている作品です。
「ロッキー」とか「がんばれ元気」とか、ボクシング物大好きなので(^^)
力石役の伊勢谷友介さんの減量すごかったですね。
(テレビでやってました)
5日間絶食してたみたいで、人間ってあんなに変われるんだ・・・と驚きました。
小林さんの投稿でますます見たくなった私です☆
2011年02月21日 03:49
akiko☆さん、コメントありがとうございます。

『あしたのジョー』は、心からお薦めいたします。
ぜひ、ご覧ください。

伊勢谷氏は、身長が180センチ以上あるにも関わらず、体重を50キロ代まで落としたそうです。
プロのトレーナーが付いていたとはいえ、凄まじい意気込み、役者魂ですよね。

「がんばれ元気」懐かしい。^^
アッパーストレート、関拳児、芦川先生、火山タケル…テレビでやっていましたよね。
漫画喫茶行こうかな。

この記事へのトラックバック