死者は寡黙だが、死は雄弁である

前々投稿の文末に記したとおり、昨日・一昨日と、親友の ご母堂の葬儀に参列いたしました。

読経をされた お坊さんが、
「死者は寡黙だが、死は雄弁である」
と、葬儀中の法話内で述べられたそうです。

「そうです」 と、語尾が伝聞調なのは、通夜・告別式の両日共に会計役を仰せつかり、葬儀中は 受付の裏で、ひたすら お金を数え続けていたためです。

お坊さん曰く、タイトルの言葉は、
「通夜で亡くなった人を悲しむだけでなく、その人が通夜で与えてくれる ご縁を感謝してください」
という意味なのだそうですが、まさに そのとおりだと実感させられました。

普段、野球部のOB会には来ない者でも、元チームメイトのお母さんの葬儀となれば連休中であっても駆けつけてきます。
仕事や余暇のスケジュールを調整し、埼玉や千葉からであっても、遥か戸塚まで馳せ参じます。

葬儀後は、大いに飲み明かし、昔のことや それぞれの近況を楽しく、そして馬鹿馬鹿しく語り合いました。
(我々の場合は、少々度を超していましたが・・・ ^^; )


また、知らなかった葬儀上でのルールを色々と覚えました。

私の親友は、社員数2万人のエネルギー関係最大手の会社に在籍しており、
親友のお父様、弟も それぞれ ゼネコン、家電メーカーの上場企業に勤務されています。

参列者は、2日間で 295名に のぼりました。
連名者も多かったので、実質 350名は超えたと思います。

香典の額が、2,000円~3,000円の方が 結構いらっしゃいました。
「ちょっと少ないんじゃないかな?」 なんて思っていたところ、
会社規模が大きく、人事異動も多い会社は、それだけ同僚や上司の ご不幸にも接する機会が増えるのだから、皆で負担の少ない均一額を定めて、その代わり香典返しは辞退するという取り決めにしているのだそうです。

合理的であり、かつ礼節も欠かさない名案だと思いました。

逆に、役員クラスの方や取引先企業、顧問弁護士などからの5万円、10万円といった単位の香典額を見たのも初めてでした。

貫禄が違いますね。驚きました。


画像

「鉄の骨」 池井戸 潤
http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY200911070189.html

葬儀の前に、ゼネコンの談合システムを描いた537ページに及ぶ大作を読み終えたばかりでした。

通夜・告別式の両日、一緒に会計を担当した方が、お父様の関係者でゼネコンの社員さんでした。

談合の話がどうであったかは別にして、
大型労災事故における企業対応の話、石綿被害者への慰謝料の話、長時間作業の際の割増賃金の話・・・等々、社労士として興味深い話を沢山お聞かせいただけました。

2日間で約5時間、初対面の方と、ひたすら金を数え続けながらも、私にとっては有意義な時間でした。

これも、冒頭に書いた、
「死者は寡黙だが、死は雄弁である」
から発生する御縁の一端でしょう。


前々投稿にも書きましたが、親友とは 中高の野球部が一緒で、実家も近所だっただけに、故人からは よく ご馳走になりました。
最期は病院ではなく、自宅で迎えられたそうです。
療養生活に入る前は、子供達に童話を読み聞かせるボランティア・サークルで活動されていたとか。
68歳と まだお若く、さぞや ご無念だったことでしょう。
棺には、子供達からの折り紙や絵画が沢山納められました。
謹んでご冥福を お祈り申し上げます。

合掌。



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