「運命の人」 1.2巻を読む

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「運命の人」の1.2巻を読み終えました。
熟読しました。
グイグイ引き込まれました。

『 とりあえず、早く3巻が読みたい! 』
『 校了しているのなら早く出してくれ!』
というのが率直な感想です。 ^^

山崎豊子さんの作品は 本当に読み応えがあります。
大正13年生まれですから、御年85歳。
私は、森光子さんよりも 山崎先生を国民栄誉賞に推します。

本作品は、外務省機密漏洩事件(西山事件) について描かれています。

90年代の中頃、弘兼憲史さんの政治漫画 『加治隆介の議 12巻』 に 本事件をモチーフとした物語が掲載されていました。

初見時に西山事件を知らなかった私は、『弘兼さんって、こんな話をよく考えつくよなぁ~』 と感心したものですが、
実話があることを知ったのは、LEC行政書士講座 「憲法・知る権利 ― 報道の自由」 の講義においてでした。
恥ずかしながら、当時 36歳。。。 ^^;

それから すぐに、澤地久枝さんの 『密約 外務省機密漏洩事件』 を読みました。

女性事務官を庇うような描かれ方ではありましたが、些細な迷いが大事件に発展し、仕事、家庭、人間関係、そしてプライド・・・何もかもを失ってしまう悲惨さがリアルでした。
私が生まれて間もない頃に とてつもない大事件があったのですね。

山崎さんの 「運命の人」では、男性新聞記者の視点が中心です。
順風満帆だった政治部キャップの敏腕記者(40歳)が、たった一度の読み違いで奈落の底に突き落とされることになります。

落ちていく様が痛々しいです。

先日読んだ 石田衣良さんの 「40 翼ふたたび」 という小説で、登場人物である売れないコピーライターが、「我々は小説家と違って描写が書けない」と話す行があるのですが、山崎さんの小説における描写は、私が言うまでもなく超一流です。

特に 拘置所や警察署でのシーンは怖かったですね。
要人との深いパイプを持つ、まさに飛ぶ鳥落とす勢いだったエリート新聞記者ですらも、
薄暗く、狭く汚い密室で、警察官から 恫喝され、侮辱される。
また、現場検証として 手錠・腰縄付きでラブ・ホテルに連行されて辱めを受ける。。。などなど、実に生々しい描写でした。

同じく40歳間際で、日頃 調子に乗り過ぎる きらいのある自分は 大いに怯えてしまいました。^^;
別に 捕まるようなことは何もしていないのに、何故か泣きが入りそうでした。 ^^;

今夜の大学院のコンプライアンスの講義でも、「自分が上手く行っているときほど危険」 と教わりました。
「好事魔多し」ってことで いいのかな?


山崎さんは、85歳の今でも この筆力ですから、大袈裟ではなく100歳になられても描き続けられるのかもしれませんね。

過去の名作が続々と映像化されていますが、今度は 「不毛地帯」 だそうです。
「大地の子」 「白い巨塔」 「華麗なる一族」などに負けないくらいの重厚な作品になることを期待しています。

繰り返しますが、早く3巻が読みたい! ^^



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この記事へのコメント

tomoko
2009年05月20日 17:14
今話題の本『運命の人』って外務省機密漏洩事件のお話しなんですね。
この事件(の被告人の方)は判例で学んだ限り(わたし的に)女性の心をもてあそんだひどい人としか思えないのですが、実際はどうなのでしょう^^;

『運命の人』に限らず外務省機密漏洩事件を土台とした作品って結構あるんですね。
知りませんでした。
読みたいんですけど、試験が終わるまで我慢します(笑)

2巻まででは男性記者の方が落ちていっている途中で終わっているのでしょうか?
3巻が出版されて読まれたら、また感想を教えてください(^^ゞ
2009年05月20日 22:36
そんなに引き込まれちゃう本なんですね。
来月ちょっと時間があるので:-)ぜひ読んでみたいと思います。
憲法のお勉強にもってこいですね。
S司
2009年05月21日 09:35
コバちゃんブログを読んで、早速購入しました。
面白い!
そして、教師生活17年、やはり初めてこの事件を知りました・・・

佐藤栄作コワイね。。。
sugawara
2009年05月21日 13:14
ごぶさたー、元玉応援団のsugawaraだよー。
なんかのきっかけで今日ブログ発見しました。
また飲もうぜ。っていうか、この間の同窓会
こなかったし。
2009年05月21日 14:48
コメントありがとうございます。

★tomokoさん
加害者・被害者といった見方をすれば、意見は分かれるところだと思います。
女性も既婚者でしたので、一方的に男性記者が女性事務官の心を弄んだかというと、一概には判断出来ないのかもしれません。

試験勉強中は、小説を読みたい衝動に駆られるのですよね。
お気持ちよくわかります。

2巻までは、裁判が始まり、男性には毎日新聞が雇った大弁護団がついて、女性は新聞社の申し出を断ります。
大騒動に憔悴しきってしまい、法廷に姿を現すのも一度きりです。
法廷闘争は3巻からが佳境のようです。
発売されたら、またすぐに感想をアップします。^^

★akikoさん
新宿では、本と音楽が最良の友でしょうから、長編小説は何冊あってもいいでしょうね。
憲法の勉強というか、判例を考えるきっかけの一つになるかもしれません。
釈迦に説法ですが、ぜひ読まれてください。
BUMPもね。^^
2009年05月21日 14:56
★S司くん
職員室で社会の先生にでも見解を聞いてみてよ。
「言論の自由」が「下半身スキャンダル」にすり替えられたことについて。
たしかに、恐ろしいまでの国家権力によるプレッシャーだよね。

★sugawaraくん
ご無沙汰です。
そんで、よく来てくださいました。
同窓会って、ホームカミングなんちゃっらってやつだよね。
応援団にイジメられそうだったので行かなかったよ…ってのはウソで、応援団と野球部は誰も居ないだろうと思ったので欠席にしたんだよね。

援団飲み会行きたい!
sugawara
2009年05月22日 12:57
おっす、第57代目応援団新鋭隊長です。
うちらの代は20人くらいかなー。
野球部は手川だね。2次会は不動前の居酒屋。
3次会は菊池がやってる鮨屋。そこで俺も含め、
大勢がダウン。飲みすぎ。更にその後、数名は
力ちゃんのおごりで六本木のきれいなお姉さん
がいるところだったらしいよ。
ちなみに御年90才の岡本武雄、4月からまた新しい
学校で校長だってさ。よくしゃべって、元気だったよ。
■史上最高齢就任?穎明館中の新校長は90歳
http://www.inter-edu.com/forum/read.php?2,1263066
2009年05月22日 19:19
菅原親衛隊長、再度ありがとう。
手川?^^
昨夏、駒沢球場で会ったよ。
卒業してから愛校心が芽生えたのかな?
力ちゃんって、一晩で50万や100万くらい訳ないの?
凄まじいね。^^
で、90歳の校長って、需要と供給のバランスなのか?、はたまた神の見えざる手が働いているのか?
ある意味、こっちの方が凄まじいよ。
凄まじい何かのある高校だ。

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