真剣な声が届くまで (本村さんの本を読んで)

風邪をひいてしまいました。
昨日は朝一で、名医 を受診し、よく効く薬を処方していただいたお陰で、熱は下がり、喉の腫れも引きました。

公私共にバタバタとしてはおりますが、昨年の行政書士試験勉強中に比べれば、鼻クソぐらいに楽な日々です。
気の緩みでしょうね。反省しないと。

昨日は、風邪っぴきの中、東名高速を往復3時間 運転しなければならず、結構 シンドかったです。
体力も落ちたかな? ^^;

夜は、ニンニクをバカスカ食べて、復活に備えました。
本日、同業者の勉強会なのですが、臭かったら ゴメンナサイ。<( _ ' _ )>
というか、自分でも臭いです。。。^^;

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久々の読書レビューです。

「なぜ君は絶望と闘えたのか」  門田隆将 著 を読みました。

本書は、光市・母子殺害事件の被害者遺族である本村 洋さんの9年間、 3,300日に及ぶ戦いの記録です。

ちなみに、門田隆将さんは 「甲子園への遺言 (フルスイング)」 と同一著者。


私は、社労士・行政書士という法律に関わる仕事に従事していますが、司法の世界のことは全く判りません。

本書には、一般社会では 首を捻りたくなるような理不尽な独自ルールが色々と記されていました。
例えば、法廷には遺影を持ち込めない、持ち込むのならば黒い布をかけろなど。

遺族の気持ちを無視し、横柄な態度を繰り返した裁判官や裁判所職員に関する記載を読むと、こんな閉鎖的な感覚で進められている裁判には 一般的な国民感覚を導入する必要性、つまり裁判員制度が設けられた趣旨も解かるような気がします。


光市の事件については、ずっと注目していました。
本村さんが加害者に死刑を求める感覚は十分に伝わっていました。

無期懲役の判決が下された時、
「早く被告を社会に出して、自分の手の届くところに置いて欲しい。私がこの手で殺します」。
という 本村さんの言葉も至極当然だと思っていました。

「少年事件における裁判長の出す判決が、個別の事情には何の関係もない、過去の判例に縛られた単なる 『相場主義』 に基いているだけ」。
という痛烈な指摘は、魂の叫びだったのでしょう。

いたずらに感情的にならず、理路整然とした話の内容、毅然とした立ち居振る舞いには 感銘にも似た印象を抱いたものです。

小渕さん、小泉さんという2人の首相を動かし、犯罪被害者の法律が改正されたのは 本村さんの真剣な声が届いたからでした。

さらに、高裁差し戻しのキッカケとなった、加害者が書いた冷酷な手紙の発見については、正義の検察官による必死の捜索の賜物だったのだそうです。


事件直後、絶望した本村さんの自殺を止め、彼を支え続けた会社の上司の言葉の数々も素晴らしかった。

「この職場で働くのが嫌なのであれば辞めてもいい。君は特別な経験をした。社会に訴えたいこともあるだろう。でも、君は社会人として発言していってくれ。労働も納税もしない人間が社会に訴えても、それは ただの負け犬の遠吠えだ。君は、社会人たりなさい」。

絶望を襲った青年を助けようと奔走する人々が救いだったし、
絶望と戦った青年は強い人でした。

上手く感想をまとめられませんが、色々なことを考えさせれた一冊です。
読書の秋に如何でしょうか?



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この記事へのコメント

2008年09月13日 07:19
私も、光市の事件については、当初からずっと意識をして見ていました。
このような残酷な事件が起こったとき、自分が裁判員だったら、冷静に判断できるのか・・・自信ありません。
この本、さっそく購入してみますね!!
2008年09月15日 12:49
akiko☆さん、コメントありがとうございます。

おっしゃるとおりですね。
私も悲惨な事件を直視する自信がありません。
けれど、重大事件のみ裁判員制度がどうにゅうされるのですよね。

本書は世の中に伝えられるべき作品だと思います。
ぜひ、お手に取られてください。

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